「誠実」「成長と進化」「地域を元気に」九州旅客鉄道株式会社 代表取締役社長 青柳 俊彦

 私たちJR九州グループには、この先も常に変わることのない、なすべきことがあります。それは、「誠実」「成長と進化」「地域を元気に」です。これは、JR九州の社員が仕事をしていく上での指針であり、私たちの“おこない”そのものです。
  私たちにとっての「誠実」とは、嘘や偽りやごまかしがなく、手間を惜しまず、人のためになることを地道に積み重ね築き上げていくことです。すべての人たちにとって「誠実」であることは、私たちのDNAとも言えます。
  また、私たちは常に「成長と進化」を目指しています。「成長」とは、事業規模を拡大することであり、「進化」とは、めまぐるしく変化する私たちを取り巻く環境に対応するため、組織や事業を柔軟に変革させていくことです。できない理由ではなく、どうしたらできるかを考える。そのように失敗をおそれず、自分たちを「成長」させ「進化」させていく風土があります。
 そして、JR九州の元気の源は、「地域の元気」です。元気のある地域とは、人が集まり、賑わいが溢れ、訪れる人、住んでいる人が活き活きとしている地域。私たちは、よりよい交通ネットワークをつくり、まちをつくり、豊かな暮らしをつくることで、「地域の元気」をつくります。
 社員ひとり一人の“おこない”によって、九州、日本、そしてアジアの元気をつくることができる。その思いを胸に、JR九州はやさしくて力持ちの「総合的なまちづくり企業グループ」を目指します。

株式上場は、目的ではなくもっと「成長と進化」を遂げるための発射台。

 平成28年10月25日、JR九州は東京証券取引所市場第一部へ、また、翌26日には福岡証券取引所へ上場しました。これにより、これまで鉄道建設・運輸施設整備支援機構が保有していたJR九州の全株式が売却され、国鉄改革からの使命であった完全民営化を果たしました。
 国鉄からJR九州として再スタートした昭和62年以来以降30年間、鉄道事業の収支改善や新規事業への挑戦など、上場に値する会社になるため様々な努力をしてきました。その歴史は、決して平坦ではなく挑戦の連続でした。
 これまでの挑戦の道のりを、これから先の未来へと繋げていかなければなりません。今後も、ご利用いただいているお客さまからの一層の期待に応えられるよう、スピーディに、そして大胆に事業にチャレンジしていきます。株式上場は、ゴールではなくこれから飛躍していくための発射台。JR九州グループとして、更なる挑戦のステージに立ち、「地域の元気」を生み出せるような未来をつくっていきます。

九州の魅力を国内はもとより世界へ発信するために今、取り組まなくてはならないことは何か。

 JR九州のこれからのビジョンにおいて、力を入れていきたい柱が3つあります。一つめは、「強靭な鉄道づくり」です。鉄道事業はJR九州のすべての事業の根幹です。鉄道の安全を確保することは鉄道輸送の使命であり、JR九州のすべての事業を押し上げる基盤として最も重要な事業です。さらに、九州新幹線や「ななつ星in九州」、D&S列車といった、鉄道を使った“JR九州らしい”地域のにぎわいづくりをしていきたいと考えています。
 二つめは、そのように作り上げたよりよい交通ネットワークを活かして、「九州を元気にするまちづくり」に積極的に取り組んでいきたいと思います。今後予定している熊本や長崎などの駅周辺だけでなく、鉄道の沿線から離れた新たな地域においても、マンション事業や流通・外食事業などのグループの総合力を駆使して、JR九州だからこそできるまちづくりに挑みます。
 三つめは、「新しい事業と九州外エリアへの挑戦」です。これまでも、従来の鉄道会社が目を向けなかったような新規事業に挑戦してきた私たちですが、今後もさらなる事業領域の拡大を目指して、あらゆる方法を検討しながら挑戦を繰り返していかなければなりません。また、そのような挑戦によって私たちが生み出したい「地域の元気」とは、九州だけに限った話ではありません。流通・外食事業、ホテル事業、マンション事業、建設業など、私たちのチャンスや夢は無限大です。日本だけでなく、アジアのマーケットを見据えて、挑戦のフィールドを拡大していきます。

memo [学生の皆さまへ]

 JR九州には、明るい社員が多いです。それは発足当初からピラミッド型でなくフラットな組織づくりを念頭に職場環境を整えてきたことによって、明るくチャレンジャブルな企業風土が培われてきたからです。私は社員が考える「こうしたい」という発想に対し、いつも正面からこう言います。それがJR九州グループの目指す「地域を元気に」するためであり、挑戦のための分析や研究といった努力さえ怠らないことであれば、「“きみが”やってみろ」と。失敗しても良いんです。私たちにはそれを経験と見なす土壌があります。新しい発想を尊重し、挑戦をたたえる風土をつくることで、社員一人ひとりが「成長と進化」を実感できる。それがJR九州という会社です。そこには、様々な人材がいて、様々な分野で挑戦できる舞台があります。地域のため、事業のため、皆さまが実現したい夢のため、「こうしたい」を積み重ね、未来をつくりたいと思っているあなたと、JR九州は一緒にチャレンジしたいと思っています。
 皆さまの就職活動がより良いものとなるよう、心から応援しています。

代表取締役社長 青柳俊彦