「誠実」「成長と進化」「地域を元気に」九州旅客鉄道株式会社 代表取締役社長 青柳 俊彦

 JR九州には、この先も常に変わることのない“いきざま”があります。それは、「誠実」「成長と進化」「地域を元気に」です。
 私たちにとっての「誠実」とは、嘘や偽りやごまかしがなく、手間を惜しまず、人のためになることを地道に積み重ね築き上げていくことです。そしてなにより、私たちの根底にあるのが、この「誠実」なのです。
 また、私たちは常に「成長と進化」を目指しています。「成長」とは、事業規模を拡大することであり、「進化」とは、めまぐるしく変化する私たちを取り巻く環境に、柔軟にそしてスピーディーに対応することです。今のJR九州があるのは、失敗をおそれず、成功にあぐらをかくことなくチャレンジしてきたからです。
 そして、JR九州の元気の源は、「地域の元気」です。元気のある地域とは、人が集まり、賑わいが溢れ、訪れる人、住んでいる人が活き活きとしている地域。私たちが担う全ての事業を通して、そのような魅力的な地域づくりに取り組んでいきます。
 このいきざまを胸に、九州だけでなく、日本、そしてアジアの元気をつくることに、これまで以上にどん欲に挑戦し続けます。

株式上場は、目的ではなくもっと「成長と進化」を遂げるための発射台。

 平成27年6月3日、参議院本会議において「旅客鉄道株式会社及び日本貨物鉄道株式会社に関する法律(「JR会社法」)の一部を改正する法律案」が賛成多数で可決・成立し、当社は、平成28年度中の完全民営化に向けて大きく前進しました。
 国鉄からJR九州として再スタートした昭和62年以降、完全民営化を使命として掲げてきた私たちですが、決して平坦な道のりではありませんでした。これまで、私たちは本当に様々な挑戦を続けてきました。JR九州の歴史は挑戦の歴史といっても過言ではありません。駅ビルやマンション販売のように今や収益の柱となっている事業も、そのような挑戦の中から生まれてきたのです。
 株式上場が見えてきた今、激しく変化する時代に対応するためにも、私たちは、もっともっと挑戦していかなければなりません。株式上場は、目的ではなく、あくまでも通過点。これをきっかけとして、もっと「成長と進化」を遂げるための発射台なのです。

九州の魅力を国内はもとより世界へ発信するために今、取り組まなくてはならないことは何か。

 鉄道を中心に、関連する事業が一体となって発展していくことが上場後においても必要であるとともに、国内のみならず、世界の動きを見据える力も求められます。昨今におけるキーワードで言えば「地方創生」と「インバウンド」です。まず、さらなる地域の元気をつくること。その一翼を担うのが私たちの務めだと思っています。一方の「インバウンド」においては、立地的なメリットを活かして、外国からのお客さまも取りこんでいかなくてはなりません。現在多くの外国からのお客さまにご利用していただいていますが、それを一過性のものとして終わらせるのではなく、お客さまが求める真の価値を見極め、世界中のお客さまから「九州を訪れたい」と思っていただけるようサービスレベルを磨き上げていく。それが、これからの「おもてなし」の形ではないでしょうか。

memo [学生の皆さまへ]

 私たちJR九州は働く意義を感じられる会社です。それは発足当初からピラミッド型でなくフラットな組織づくりを念頭に職場環境を整えてきたことによって、明るくチャレンジャブルな企業風土が培われてきたからです。私は社員が考える「こうしたい」という発想に対し、いつも正面からこう言います。「やりたいのなら“きみが”やってみろ」と。地域のため、事業のために貢献できることなら、そのための分析や研究といった努力さえ怠らなければ、部署も立場も関係なく手を挙げられる風土があります。また私の経験上、楽でやりがいのある仕事はありません。しかし、楽しくすることはできます。その実感を得るためには、誠実に物事に取り組むことと、苦をいとわず行動し続けることです。仮に一度や二度の失敗があっても、私たちにはそれを経験と見なす土壌があります。新しい発想を尊重し、挑戦をたたえる風土をつくることで、社員一人ひとりが「成長と進化」を実感できる。それがJR九州という会社です。
 皆さまの就職活動がより良いものとなるよう、心から応援しています。

代表取締役社長 青柳俊彦